ディスポーザ使用の注意点

「ディスポーザ」とは、住宅等の厨房から発生する生ごみを、シンク下に取りつけた機械によって破砕し、下水道に流す装置です。破砕した生ごみをそのまま下水道に流すものを「ディスポーザ単体」といい、下水道に流す前に、排水の水質を決められた基準内に適合させる装置を持つものを、単体の部分と合わせて「ディスポーザ排水処理システム」といいます。

ディスポーザ単体(生ごみ粉砕機)は使用できません

下記の理由により、使用できません。

下水道管が詰まる

下水道管にディスポーザにより破砕された生ごみが流入すると、下水道管の中で沈殿物が増加し、下水道管が詰まります。

下水道管から悪臭が発生する

下水道管の中で沈殿した有機物等が腐敗し、悪臭や硫化水素ガスを発生さします。

下水処理施設への影響

破砕された生ごみにより下水処理施設の処理負荷が増大し、放流水質が悪くなり、環境に悪影響を及ぼすおそれがあります。

使用できるディスポーザ

ディスポーザ単体は設置できませんが、公益社団法人日本下水道協会が作成した最新の「下水道のためのディスポーザ排水処理システム性能基準(案)」に適合している旨の評定を受けたシステムは使用可能です。
システムを設置する場合は、企業局へ届出が必要です。
ディスポーザ排水処理システムには次の2つのタイプがあります。

ディスポーザ排水処理システム(生物処理タイプ)

ディスポーザと排水処理槽から構成されています。
このシステムは、ディスポーザで破砕した生ごみと台所排水を排水処理槽で処理して排水するため、適切に管理されれば、処理水は下水道施設の機能にほとんど影響を及ぼしません。
システム設置の際は、保守点検や汚泥の処理などの維持管理について専門業者と契約してください。

ディスポーザ排水処理システム(機械処理タイプ)

ディスポーザと固液分離装置から構成されています。
このシステムは、ディスポーザで粉砕した生ごみを固形物と水分とに分離させ、固形物は乾燥装置へ、水分は下水道へ排水します。乾燥装置で処理された固形物は可燃ごみへ出すことになります。
システム設置の際は、保守点検や汚泥の処理などの維持管理について専門業者と契約してください。また、乾燥ごみ等についても十分に管理してください。

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